
全員が、小学校で履修済みということで、基礎概念の確認と、活用問題をする予定でした。ところが…。
道具としての天秤やてこの働きを「何をする道具?」と尋ねても、天秤は「同じ重さを測る」てこは、「支点からの錘までの長さと錘の重さをかけると同じになる」と、答えます。
あちゃ~。これはダメだと、基礎から確認することにしました。
天秤は 重さの比較をする道具です。支点から錘の重さがかかる点までの距離が同時にして物を吊るしたり、載せたりして重さをかけます。その時、下に傾いた方が重い、質量が大きいということが分かります。質量比較の道具です。
このとき、支点からの距離をどうとらえるかが問題になります。
MJS,では、棒ではなく、円盤や不規則な形の板を使って、どこが距離に当たるかを考えましまた、た。つりあうとはどういう状態なのかについても、スプーンをカップの縁に載せ「、静止状態を作ることでとらえるようにしました。
てこは、天秤の考えからと違います。簡単に言うと、「力の大きさと向きを変える道具」になります。重さではなく、加えた力が、ものを動かす力として働くとき、大きさや向きを変えられる道具です。ここでの大切な学びは、重さから力の存在に気づくことです。
残念ながら、小学校でこれをきちんと子どもが獲得する授業は少ないようです。それを補うのが、マジョリカ実験学校なのだと改めて感じました。